評価ポイント(技術部門と法務が揃って確認したい項目)
-
1SaaS契約の「責任分界」を読み解く
対象業務、範囲、免責の考え方、利用者側の入力・更新義務がどこまで含まれるかを確認します。運用に伴う誤情報リスクや問い合わせ対応の一次切り分けも要点です。
-
2サービスレベル(SLA/SLO)の実務性
稼働率だけでなく、問い合わせの受付時間、復旧の目標、重大インシデント時の連絡フロー、手続き遅延時の影響範囲を見ます。担当者交代時の引き継ぎ条件も確認すると運用が安定します。
-
3データ取扱いと監査のしやすさ
制度運用で扱う情報が、どの工程で誰により作成・更新され、どの保存期間・移送条件で取り扱われるか。監査対応のために、根拠となる記録の所在が追える設計になっているかをチェックします。
-
4第三者提供・ライセンスの条件
委託先、連携サービス、必要な場合のサブプロセッサ条件があるか。利用範囲(従業員数や拠点、権限設計)に対して、契約上の縛りが運用と衝突しないかを整合させます。
短い結論
制度運用の“手続き”を進めるだけでなく、契約上の責任分界と実運用の手順が一致しているかが採否の分かれ目です。法務が条項を読み、技術部門が運用フローに落とし込むための前提づくりに向いた検討材料になります。